MMT(現代貨幣理論)が、日本経済を「大復活」させるかもしれない

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66073

マネー現代 2019年7月31日

経済理論として話題になったMMT。実はそんなに目新しい理論ではなく、「負債は絶対に悪。財政均衡が大事!」という誤った常識がおかしかっただけである。家計と国家財政を一緒くたに考えるのは愚の骨頂である。企業収支と家計も全然違う。家計はとにかくマイナスにならなければとりあえず良い。しかし、企業は違う。どんどん金を借りて将来的な収益チャンスを創り出すことも大事だ。ソフトバンクが何兆円もの借金をしていたが、それで「ソフトバンクはたくさん借金があるからやばい」というだけの判断はおかしい。国はもっと違う。通貨を発行できるからだ。では、その限界は。MMTを好む人は「インフレ率」をあげたがる。しかし、私はそれ以上に「供給力」がモノを言うと思う。戦後の焼け野原の状態で、モノを作れないのにお金をたくさん刷ったところでインフレになって混乱して終わりである。しかし、供給力が高い=付加価値が多い、という状態であればその分新たに通貨を発行するべきである。問題は民間の需要が低いが、供給力は高い時である。その時は国が公共事業などで金を使うしかない。今の日本はこの状態である。以上、単純な話だと思うが、国会議員や大学教授、一流企業に勤める人などの知的水準の高そうな人でも理解している人は少ないように思う。日本の大不況は作られたものであるが、これから供給力が劇的に減っていく可能性があるので、そうなったら本格的に厳しいと思っている。

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